シングルS9 ビビロップ(最高2014)
USMシーズン9のシングルレートで使用した構築。
以前から使ってみたかったミミロップをメガ枠に据え、ミミロップを止めにくる物理受けポケをビビヨンでハメるというコンセプトで組んだPT。
(ちなみにS8は1900代止まりだったので記事書いていません。)
A252 S252 H4
ねこだまし・恩返し・ローキック・アンコール
某記事を参考にさせて頂いたローキックミミロップ。
ビビヨンと組ませるということで、目の前の敵を倒すことよりも起点に変えることを目的とした技構成。猫だましを絡めて相手を程良く削りつつ、ローキックによるS下げやアンコの技縛りで、後続の起点を作りだす。
ジャローダとの対面では、メガシンカせずに猫だまし→恩返し→メガシンカして恩返し と動けば蛇睨みを受けずに処理ができるので、メガ前の特性は柔軟一択。
努力値をAに振り切ることで猫+恩返しでB4コケコを高乱数で落とせるため、耐久調整はせずにAS特化。コケコはビビヨンやカグヤに刺さっており、被選出率がかなり高いので、対策も厚めにしておきたかった。
今季は猫恩返しを耐えてくるような耐久振りのガモスをよく見かけたが、ローキックをかまして蝶舞をアンコすれば交代からの処理が間に合うので、あまり苦手意識は無かった。起点作りがメインの仕事なので、火傷もそれほど致命的ではない。
ビビヨン @食べ残し おくびょう 複眼
H44 C212 S252
眠り粉・みがわり・蝶の舞・暴風
CS型のテンプレビビヨン。GTSで運良く手に入れた臆病オーシャン。
耐久ポケや受けサイクルの破壊役で、無対策の相手にはルーチンワークで勝てる凶悪ポケモン。
複眼補正がのっても暴風はわりと外れるので、あと一撃で相手を倒せる状況だとしても急がず焦らず、眠り粉や身代わりでの安全確保を優先すべきである。(慎重に動けば勝てたはずの反省試合が3戦ほどある。)
コケコやレヒレ、音技持ちや連続技持ちをよく誘うので、相手の選出予想の手助けもしてくれる。正味こちらの役割の方が大きかった気がする。
アーゴヨン @ドラゴンZ おくびょう ビーストブースト
C252 S252 H4
竜星群・ヘドロウェーブ・大文字・めざめるパワー地面
Sが下がった相手を起点にする擬似積みアタッカーとして採用。
ミミロップやビビヨンが誘うカプ・レヒレに対して強いのがグッド。
悪巧みを積む暇がほぼ無かったので、めざパ地面を入れてフルアタに。ヒードラン交代読みのめざパが決まると爽快だった。あとは倒れかけのグロスやガルドに対して、命中不安の大文字を撃たずに済むのも安心。
初めはミミロップとビビヨンを軸に組んだこのPTだが、実際のところアーゴヨンか後述のマリルリで全抜きを狙う試合の方が圧倒的に多かった。
マリルリ @ノーマルZ いじっぱり 力持ち
H252 A252 D4
アクアジェット・じゃれつく・腹太鼓・はたき落とす
以前から愛用している腹太鼓Zマリルリ。ビビロップでハメられないバシャーモへの対抗枠として投入。
今季はアクアブレイクを外して、はたき落とすを採用。これによりカバルドンの対面処理が難しくなったが、代わりにA6↑のはたき落とすでナットレイやドヒドイデ(コオリZ以外)を突破できるようになったため、選出機会がグッと増加した。
腹太鼓Zは相手の攻撃を1発耐えてからの発動が安定するため、自分より遅い相手との対面では積むタイミングが難い。マリルリの太鼓ジェットを勝ち筋とする試合では、不用意に相手のSを下げすぎないよう注意が必要。
グライオン @気合の襷 ようき 怪力バサミ
A252 S252 H4
地面枠兼ステロ役。
マリルリやアーゴヨンを全抜きに導く名サポーター。
多くの試合でこいつが一番手に出ていって、ステロを撒いたり岩石封じでS操作したり、相手の起点作り役を挑発で黙らせたりしていた。
グライオンをステロ役にする最大のメリットは、型バレしにくい点。ポイヒ型の身代わりを警戒してか、守らずに居座ったバシャーモや滅びから入ってきたゲンガーを地震で無償突破することがしばしばあった。
メタグロスと対面した時は、アゴのめざ地やマリルリの太鼓ジェットの圏内に入れるため、ステロを撒くよりも地震で削ることを優先する。
怪力バサミは強い特性ではないが、マンダやギャラの起点にされることを防げるので地味に役立った。
テッカグヤ @突撃チョッキ ようき ビーストブースト
H36 A196 B4 D28 S244
テテフ、ハッサム、ボーマンダ辺りが苦手だったので、ボックスに居たテッカグヤを適当に再調整して投入。
このポケモンに関しては他にもっと良い型があると思う。アタッカー起用であれば、1積みでコケコを抜けるボディパージ型の方がこのPTには合っていたかも。
あまり信用していなかったので選出率は少なめだが、素のスペックが高いポケモンなので、選出した時はそれなりに活躍してくれた。
ビビヨン、グライオン、テッカグヤの並びが不穏な雰囲気を放っているので、身代わり貫通手段をもったポケモンをよく誘う。その辺を踏まえて相手の選出を読んでいくことを心掛けた。
今季も2000乗るのがやっとでした。switch版ポケモン出るまでに2100行けるのかな…
シングルS7 ジャラグロス(最高2016)
USMシーズン7のシングルレートで使用した構築。
USM環境での初レートということで、大幅強化されたジャラランガを使ってみたくて組んだパーティ。
ジャラランガが苦手な相手をメタグロスで倒し、メタグロスが止まる相手をジャラランガで起点にする展開を狙う。
ジャラランガ @ジメンZ いじっぱり 防弾
A252 S252 H4
竜舞ジャラランガ。竜舞1回で135族と同速。
シーズン初期は専用Z技の両刀型を使っていたのだが、ソウルビートに合わせてフェアリーを出されるだけで、Z技不発+無償の不利対面を作られるという致命的なアド損を負うのが使い辛かった。
そこで積み技を竜の舞にした物理型に変更。インファイトの補完には冷凍パンチを入れた。これがあればマンダやガブ、ついでにランドを倒せるので、通りの悪いドラゴン技は要らない。
技4つ目には天敵となるフェアリーへの打点を入れたかったが、環境に居るフェアリーは弱点がバラけており、鋼・毒・地面のどれを取っても無理な相手が出てくる。
今回は、スカーフ襷が多いテテフや高耐久のレヒレらを一撃で倒すことを諦め、コケコやクチートに刺さる地震を選択した。アイヘや毒突きと比べて技威力が高いので、Zで等倍ゴリ押しが効きやすい点も評価。
ジメンZはほぼ警戒されなかったので、ドヒドイデ絡みの受けループやサイクルパを破壊するのに貢献してくれた。(竜舞1積みジメンZでB特化ドヒドイデが103.1%~122.2%の確1)
特性の防弾も面白い性能をしており、ナットレイへの後出しが安定したり、ツンデツンデのジャイロとロクブラを両方無効化するなど、妙なところにぶっ刺さるのが使っていて楽しかった。
対ゲンガーはヘド爆シャドボ気合玉をすべて無効化できるが、鬼火たたりめ型だと逆に起点にされるので安定はしない。
メタグロス @メタグロスナイト ようき クリアボディ→硬い爪
A252 S252 H4
フェアリーの対策を受け持つメガ枠。
ミミッキュを倒し漏らさないようにバレパンを備えているので小回りが効くが、地震アムハンを切ったので鋼ポケの突破が困難。その辺りはジャラランガに任せている。
雷パンチはテッカグヤやギャラドスとの対面で重宝。
受けループにも刺さる。・・・はずだったのだが、ドヒドイデやエアームドには雷パンチをギリ確3で受けきられてしまう。乱2に持ち込める意地っ張りも一考か。
とは言え暴力的な種族値を誇るので、雑に選出しても仕事してくれる頼もしいポケモンだった。
ミミッキュ @気合の襷 いじっぱり 化けの皮
A252 S252 H4
シャドークロー・じゃれつく・影討ち・剣の舞
ジャラランガとグロスで対応しきれない可能性があるゴーストポケや、積みアタッカーを止める役。
シーズン序盤は専用Z持ちが大発生していたので、襷というだけでそこそこ裏をかけていた。
ミラーをより有利にするために陽気最速にしかったが、使ってみると火力が物足りな過ぎたので準速に変更。
ドリュウズやメガギャラにもびびらずに選出できるのが便利。怯みは土下座。
A172 C84 S252
ダストシュート・岩なだれ・冷凍ビーム・とんぼ返り
奇襲を狙うスカーフゲッコウガ。
初めはハイドロカノンZや草結びZで使っていたのだが、PTに電気が一貫してるせいでコケコを誘いまくったので、返り討ちにできるスカーフ型に変更した。
Sはブースト済みアーゴヨンを抜けるように最速、Cは冷凍ビームでH4振りカミツルギを最低乱数を切って倒せるよう調整。残りをAに。
砂ドリュやヒードランに撃てる滝登りも入れたかったが、代わりに抜く技が無いので泣く泣く断念。グロスとナットがリザードンを呼び込むので岩なだれは切れなかった。
初手のコケコやスカーフテテフを何度も出落ちさせてくれた功労者だが、2割の確率でダストを外すとその後の立ち回りが非常に苦しくなるのが玉にキズ。
H252 B252 D4
ジャイロボール・パワーウィップ・宿木の種・電磁波
メガガル軸とポリクチ軸に対する勝率が悪かったので投入。
主な役割対象はガルーラ、ミミッキュ、マリルリ、ギャラ、グロス辺り。相手のミミッキュからの引き先はグロスよりこっちの方が安心できる。
出てくるメガガルはだいたい炎のパンチを持っていたが、ゴツメと棘で相打ちにできるので問題なかった。ガルーラを倒すために選出しているので、1:1交換に持ち込めれば上等である。
挑発を入れて起点にしたつもりになっているギャラドスをしばくため、草技はA無振りでもそこそこ火力の出るパワーウィップ。
元ははたきおとすを搭載していたが、Z技環境では通りが悪く、ポリ2対面はだいたい交代されるかめざ炎で焼かれるかなので、活きる場面が少なかった。代わりに電磁波を入れて後続のサポート用に使ったが、この枠は要検討。
C252 S252 H4
ここまでで重いハッサム、カバルドン、ヒードラン、モロバレルに抗戦できる枠として、とりあえずの穴埋めに入れていたポケモン。
とりあえずで入れたわりに大活躍してくれたのは、流石ランキング上位の常連といったところ。環境からガブが減ったので動かしやすかった。
炎打点が欲しい時に選出する補完枠なので、炎技は命中安定の火炎放射。
コケコの通りが良いPTなので、Xに見えていたかもしれない。見えていなかったかもしれない。
バトンパがとても苦手。ペンドラーやフワライドが見えたら死を覚悟する。
次シーズンはその辺のケアもしっかりしないとな...と思いつつUSMの初レートはこれにて閉幕。
シングルS6 ポリクチ&ゲップZヤドラン
SM環境で最終となるレーティング(シーズン6)も終了間際となり、そろそろレートの追い込みに入るかとDSを起動したところ、
なぜかレートがリセットされてる??
・・・シーズン6の終了日を一週間間違えていたようで、レーティングバトルはすでに終了していたんですね。
ということで今シーズンは結果を出せず終いとなってしまいましたが、
供養のために構築を残しておきます。
H252 A252 D4
じゃれつく・ふいうち・はたき落とす・剣の舞
いつものクチート。
技4つはこれで完成されてる感があるが、今季は受けループのドヒドイデが苦手な構築だったため、雷パンチが欲しくなることがあった。
ポリゴン2 @進化の輝石 ひかえめ ダウンロード
H244 C244 B20
トリックルーム・トライアタック・シャドーボール・10万ボルト
いつものDLポリ2。
今回は初手テテフと対面させる役をヤドランに任せたので、サイキネ2耐え調整を放棄して火力に寄せた配分とした。
また大文字持ちヤドランとバシャーモを採用したことから、ナットレイが重くなくなったため、めざパ炎を持つ必要が無くなった。
代わりにレヒレをよく誘うようになったので、空いた技枠には10万ボルトを採用。今まで面倒だったテッカグヤとの対面にも突っ張っていけるので便利だった。
かなり安定性の高いポケモンだが、来たるUSM環境ではミミッキュが高威力の専用Z技を習得したようで、剣舞ミミッキュZで確定で倒されることになるのが不安要素。B振りでの登用も視野に入るか。
ヤドラン @ドクZ ひかえめ 鈍感
H196 C252 D60
前シーズンのランクルスの意思を受け継いだ、対格闘のトリル役。
バシャーモやルカリオのメインウェポンを両方半減する良耐性をもち、両者を1撃で倒す水技・炎技を搭載。
さらにバシャーモとよく組んで出てくるカプ系をメタったゲップZを隠し持っている。
初手テテフとの対面は、相手からは分かり辛いもしれないが実はこちらの出し勝ち。特性のおかげで挑発を無効にしつつトリックルームを展開でき、初見殺しのゲップZで吹き飛ばすことができる。
ちなみにD調整は眼鏡テテフのシャドボを高乱数耐え。
ナットレイとの行動順をはっきりさせておきたかったので、性格は冷静ではなく控えめで。
対格闘はタイプ相性の時点で有利なため、対テテフを安定させるヤドキングでの採用も考えたが、後述するバシャーモとのメガ枠・Z技枠の攪乱を期待して今回はヤドランとした。
ミミッキュ @ゴーストZ いじっぱり 化けの皮
A252 S252 H4
シャドークロー・じゃれつく・影討ち・剣の舞
前季と同じテンプレミミッキュ。
ポリクチと組ませるミミッキュはフェアリーZよりも、炎や鋼に通るゴーストZの方が優秀だと思っている。
霊獣ボルトロス @ラムの実 おくびょう 蓄電
C252 S252 H4
10万ボルト・ヘドロ爆弾・草結び・悪巧み
ポリクチを使っていていつも対処に悩むのがカバルドンとキノガッサなのだが、その2匹をメタるために今季採用したのがこのラムボルト。
テンプレのカバはボルトロスに対して大抵あくびから入ってくるので、後出しからでも悪巧み→草結びで粉砕。
キノガッサとの対面は、相手がキノコ胞子してきたら余裕をもって処理が可能。岩石封じから入ってきた場合、こちらが撃ったヘド爆の追加毒が出れば襷をつぶして相打ちに持込める。生き残られたときは裏のミミッキュで止どめ。
多くのカバルドンを屠ってくれたうえ、クチートが誘いやすいコケコやリザYの対策にも使え、使用感は上々だった。
A252 S252 D4
フレアドライブ・飛び膝蹴り・守る・岩なだれ
上の面子で何戦か回してみてメガガルーラが重いと感じたので、手っ取り早く上から蹴り飛ばせるメガバシャーモを採用。
サブ技はリザードンやガモスに刺せる岩なだれ。ミミッキュの皮を無償で剥がせる可能性があるのも強い。
メガ進化せずに守るで様子見すると、相手がZ技を警戒した動きをすることがたまにあるのが面白かった。
どんどん加速していくバシャーモは一見トリル軸にミスマッチだが、守るでターンを引き伸ばしてトリル切れを待つことができるので、高速ポケの中ではわりとトリパに馴染みやすい方だと思う。
毎シーズンのレート2000維持をつまらないミスで逃すという、なんとも締まりの無い幕閉めとなったSMレートでしたが、
USMでは2100に乗せて汚名返上といきたいところ。
シングルS5 ポリクチランクルス (最高2014)
SMシーズン5のシングルレートで使用した構築。
前シーズンでポリクチ+ミミッキュ+キノガッサの構築で結果を出している方が多かったため、それを参考にして組んでみたトリパ。
以下個別解説
H252 A252 D4
じゃれつく・ふいうち・はたき落とす・剣の舞
テンプレのクチート。
はたき落とすを炎のキバに替えるのもありだと思うが、命中安定技が無くなるのは精神衛生上よくないのではたきで続投。
ナットレイはキバで迅速に処理するよりも、剣舞の起点にすることを狙っていく。うまく積むことができれば剣舞2回のはたきでナットを倒し、そのまま裏のポケモンも不意打ちで縛ることができる。
ポリゴン2 @進化の輝石 ひかえめ ダウンロード
H244 C196 B68
トリックルーム・トライアタック・シャドーボール・めざめるパワー炎
いつものDLポリ2。
今季は控えめテテフのサイキネを高乱数で2耐えするようにDに努力値を回してみた。
ナットレイが重い構築なので、その対策のためだけにめざパ炎に技枠を割いている。ポリ2対面で引いていくナットには思わず舌打ち。
H172 B36 C220 D76
今季初投入。S個体値0。第二のトリル始動役。
メガマンダの捨て身やメガゲンのシャドボ耐えを意識した調整。
バシャやルカリオ等の格闘ポケが居るせいでポリ2からの展開が難しい場合に、代わりにトリルを張る役として採用。
ポリクチが苦手なモロバレルやフシギバナに対しても、防塵のおかげで安定して対処できるのが心強い。ただしガッサは種マシンガンでがっつり削ってくるのでそれほど有利でなく、高レートのガッサ使いは防塵警戒のためか胞子してこないことも多かった。
エスパー技には未来予知を採用しており、守るでトリルターン稼ぎをしてくるバシャーモに刺さるのが楽しい。ちなみに未来予知は威力120の時間差攻撃であり、Z技化で威力190の即時攻撃となる。トリルしてから未来予知Zで1匹吹っ飛ばして相手のペースを崩す動きが強かった。
トリックルームをZ技化すれば、挑発を受けていてもトリルを使える&気合玉の命中強化(命中93%) という恩恵が一応あるが、こちらの方は全く使う機会が無かった。
ポリ2と同じく単体でも十分戦える火力と耐久を持っているので、トリル展開後に急いで切り捨てる必要がなく使いやすい。ポリ2と併せて選出すれば、試合中ずっとトリルを維持していく流れも狙える。
ミミッキュ @ゴーストZ いじっぱり 化けの皮
A252 S252 H4
シャドークロー・じゃれつく・影討ち・剣の舞
テンプレのミミッキュ。
リザやガモスのストッパーになって欲しかったので、Z技はゴーストで。
トリル展開後の詰めとして使える他、トリパの天敵であるガッサに対してそこそこ有利なのがえらい。
キノガッサ @気合の襷 ようき テクニシャン
A252 S252 H4
キノコの胞子・タネマシンガン・マッハパンチ・岩石封じ
テンプレのキノガッサ。
今回は岩石封じ後に抜ける範囲をとって陽気最速にしたが、ガッサミラーを強く意識したABベースの方がこの構築には合っていたかもしれない。
カバドリの牽制役になるはずだったが、こいつが居てもお構いなしにカバルドンは選出されまくった。
カバと言えばゴツメか回復実ばかりのイメージだったが、ラムの実をもったカバもある程度居ることを教えてくれた(PGL統計シーズン5終了時: 5.8%)。
オニシズクモ @こだわり鉢巻 ゆうかん 水泡
H252 A252 B4
アクアブレイク・吸血・毒突き・滝登り
シーズン3のトリパにも入っていた色シズクモ。
カバランドやテッカグヤが重かったので、そいつらをゴリ押せるトリルアタッカーとして採用。
この枠は2体目のメガポケ(候補としてはリザ、ギャラ、マンダ辺り)と迷ったのだが、PTにトリル始動役が2体居ること、毒突きでレヒレと打ち合えること、個人的にオニシズクモを気に入ってること等から採用に至った。
結果、ナットレイの重さや電気の一貫に拍車がかかったのは戴けないが、ほぼ確定で選出されるカバやランドロスに刺さるのは優秀で、活躍の機会は多かった。
シーズン後半は別ゲーに嵌っていたせいもあってか、レートはあまり振るわず。
来季はサンムーン環境のラストとなるので、次こそ2100に乗せたい(常套句)。
シングルS4 マリルリ軸トリル壁 (最高2042)
SMシーズン4のシングルレートで使用した構築。
流行が予想されたメガバシャーモに強いポケモンとしてマリルリを軸に、トリルと壁のギミックを組み込んだPT。
以下個別解説
ポリゴン2 @進化の輝石 ひかえめ ダウンロード
H252 C252 D4
トリックルーム・トライアタック・シャドーボール・めざめるパワー炎
前シーズンから続投のアタッカー型ポリ2。
今季はバシャーモの増加によって動き辛くなりそうなポリクチを解散。代わりに炎格闘に強い二匹をトリルアタッカーとして後ろに据えることで、バシャ入りのPTに対する勝率アップを図った。
マリルリを止めにくるナットレイを手早く処理したかったので、サブウェポンにはめざパ炎を採用。ただこの技構成ではバンギに有効打が無いのと、毒まもヒードランが鬱陶しいので、構築によってはめざパは地面でも良いかもしれない。
マリルリ @ノーマルZ いじっぱり 力持ち
H252 A252 D4
腹太鼓・アクアジェット・じゃれつく・滝登り
トリルアタッカーその1。
高火力のアクジェによるバシャーモ縛り性能を期待して採用。メガバシャ解禁によってソラビZ型バシャの割合が減ったのは環境的に追い風だった。
鈍足の積みアタッカーという性質上、トリル展開にも壁展開にも組み込みやすく、疲弊しても腹太鼓Zによって巻き返しが可能。対戦前半はポリ2と組んでトリルで暴れ、後半はキュウコンの壁サポートを受けて太鼓ジェットで締めにかかるといった流れも狙える。
ガラガラ @太い骨 ゆうかん 避雷針
H252 A252 B4
トリルアタッカーその2。
こいつもバシャーモに若干強め。選出画面でゴーストタイプを見せておくことで、ポリ2対面でのバシャーモの跳び膝を躊躇させる効果もあり。
電気ポケの詰ませ性能がかなり高く、コケコやボルトロスへの後出しが安定する便利屋。
マリルリと違ってトリルが切れた状態では強さガタ落ちなので、選出する際にはトリックルームを張るタイミングに注意する必要がある。
キュウコン @光の粘土 おくびょう 雪降らし
H244 S252 B4 D4 C4
襷潰しと二枚壁を一手でこなすことができる優秀な壁張りサポーター。
補助技や再生技を使って壁ターンをやり過ごそうとする相手でも、アンコールと絶対零度で縛ることができる。
シーズン2の構築記事にも書いたが、耐久ポケモンの処理もこいつの役割であり、生半可な攻撃はオーロラベールで遮断して絶対零度を連射していく。試行回数を確保できる一撃技は強い。
VS受けループではゲンガーとバンギに対面しないように注意しながら絶対零度撃ってれば大抵ループ破壊できる。PT面子的に頑丈のエアームドはあまり出てこず、選出される物理受けはほぼドヒドイデだった。
リザードン @リザードナイトX いじっぱり 猛火(→固い爪)
H108 A188 S212
壁下の積みアタッカー。マリルリが苦手とする草や電気を起点にするため採用。
草ポケや電気ポケ(主に水ロトム)が重いとき以外はあまり選出しなかった。
唯一のメガ枠ということもあり、選出画面での存在感は大きかったようで、ステロをよく誘う。サイクルを回すPTではないので、リザを選出していない時は1ターンのアドバンテージとなって美味しい。
ニトチャで皮をはがした後のミミッキュを確一で倒す攻撃技がないのがネックだが、ヒードランに隙を見せたくないので地震を切ることはできなかった。
テッカグヤ @食べ残し ようき ビーストブースト
H36 A196 B4 D28 S244
ヘビーボンバー・ニトロチャージ・身代わり・宿り木の種
元々この枠には竜・地面対策としてパルシェンを入れていたのだが、それだとウツロイドが激重なことが判明。
そこでウツロイドに抗戦でき、竜・地面にある程度の優位性を保ちつつ、マリルリを通す際の障害となるテテフ、ブルル、ナットレイ、カミツルギ、ミミッキュにも強いという欲張りな条件で代案を探したところ見つかったポケモン。
ニトチャ1回でカミツルギを抜いておきたかったので性格を陽気とし、ついでに通常時に準速ガッサを抜けるようにS調整した。
ミミッキュ対面で有利なニトチャ型で採用したが、相手のテッカグヤの身代わりを壊せないほどの低火力なため、AかCに努力値をがっつり振ったボディーパージ型の方が良かったかもしれない。
最高レートは2042でシーズン4は終了。2100の壁は相変わらず高い。
この程度のレートではレンタルの需要は無さそうなので、QRは今回不掲載。
シングルS3 ニドキング入りポリクチ (最高2069)
SMシーズン3のシングルレートで使用した構築。
ポリクチ軸のトリパです。
以下個別解説
H252 A252 D4
じゃれつく・ふいうち・はたき落とす・剣の舞
シーズン3でメガ石が解禁されたので早速使用。従来のオーソオドックスな技構成のメガクチート。
7世代ではZ石が追加されたのではたき落とすの通りは若干悪くなったが、剣舞からのゴリ押しスタイルをとる場合は、じゃれつくと合わせて広範囲に等倍を通せるので使いやすかった。
またPTに格闘が不在のため、相手のポリ2やカビゴン等の高耐久ノーマルの処理は基本クチートの仕事になり、輝石や木の実を消し飛ばせるはたきは重宝した。
間違いなく強力なポケモンではあるのだが、主力技のじゃれつくの命中率に一抹の不安が付きまとう。この点がクチートの最大の弱点だと思う。
ポリゴン2 @進化の輝石 ひかえめ ダウンロード
H252 C252 B4
トリックルーム・トライアタック・シャドーボール・めざめるパワー炎
トリパ始動役兼特殊アタッカー。
使用率の高いミミッキュに安定して後出しできるので頼れるポケモン。
トライアタックの追加効果で凍りや痺れを引いて相手のペースをガタガタにすることがたまにあり、理不尽な技だなぁと使っていながら感じる。
オニシズクモ @こだわり鉢巻 ゆうかん 水泡
H252 A252 B4
アクアブレイク・吸血・毒突き・滝登り
S0の最鈍。トリル下でカバより速く動いて一撃で吹き飛ばすイケメン。
クチートに加えてコケコやマンダがPTに居ることも相まってか、カバルドンやランドロスの被選出率が半端ないので、クチートの代わりにこいつをトリルエースにしてぶっこ抜きを狙っていく。
ポリクチが誘うバシャーモも一致技を両方半減できるため基本有利だが、不意のイワZには注意。
カイリューやボーマンダにはどう足掻いても勝てないので、これらが見せ合いに居るときは選出が難しい。
技4枠目は寝言やとびかかる、噛み砕く等試してみたが、結局どれもほとんど使わなかったので、トリル中に2割怯みを狙える滝登りにしてみた。一度だけメガガルを怯ませて勝利をもぎ取ってくれたことがある。
ちなみにアクアブレイクと滝登りでは威力5の差が乱数に影響してくる相手がそこそこ居るので、普段の使用はアクアブレイク推奨。
余談だがオニシズクモは色違いが通常色の百倍イカスので、国際孵化で1週間ほど粘った。
最鈍確保のためにS0をパワーアンクルで固定し、HABDは王冠でVに強化。便利な時代。
C252 S252 H4
大地の力・ヘドロウェーブ・冷凍ビーム・ふいうち
先発適性のある襷持ち広範囲アタッカーを探して行き着いたポケモン。
同条件でメジャーなポケモンにゲッコウガが居るが、あちらと比較した時のニドキングの強みとしては、
・砂嵐で襷が潰されない。
・毒技の命中が安定しているので、先発でよく鉢合わせるテテフやコケコを打ち漏らす心配が無い。
・ブルルドランドヒドイデの構築にぶっ刺さる。
などが挙げられる。
砂パをよく誘う構成で、かつ電気無効枠が不在だったこのPTには、ゲッコウガよりも断然こちらがマッチしていた。
技構成は大地ヘドロ冷凍ビームまでは確定。残り1枠に炎技が欲しい場面もあったが、襷に任せたタイマン性能を重視したため不意討ちとした。例えば大地の力1発ではHP満タンの盾ガルドを削り切れないので、次ターンの影討ちの上をとる為には不意討ちが必須となる。あまりメジャーなポケモンではないためか、ふいうち読みで交代されることは少なかった。
おっとり(特攻↑防御↓)という性格のポケモンを対戦用に育てたのはこれが初めてだった。
Aはふいうちで使うので、ダウンロード対策を兼ねたB下げ。S種族値85という微妙な速さでは最速にするメリットは薄いと考えてのC上昇補正。(後で気づいたが、85族を最速にすると意地S252ミミッキュの上を取れる様子。構築によってはせっかちや臆病での採用もありか。)
6世代よりもメガガルーラの使用率が減ったおかげで、こういった中速以下の襷ポケモンが使いやすい環境になったのは嬉しい。
カプ・コケコ @カプZ おくびょう エレキメイカー
C252 S252 H4
10万ボルト・マジカルシャイン・自然の怒り・挑発
トリパの天敵であるガッサの胞子をエレキフィールドで封じる役。
技構成は受けループ破壊仕様。特殊技を受けようと出てきたラッキーにカプZを当ててループを切る。
10万ではラッキーのHPを1/4も削れないので、カプZの後は一度挑発しておく必要がある。
ガッサ入りの構築か受けループ以外ではほとんど選出しなかった。
ちなみにセブンイレブン配信の色コケコなので性格は臆病確定という情報を相手に与えてしまうが、せっかくの色違いなので使ってみたかった。
黒い色違いはやっぱりかっこいい。
ボーマンダ @ボーマンダナイト うっかりや 威嚇→スカイスキン
A36 C236 S236
捨て身タックル・ハイパーボイス・大文字・流星群
メガバナを牽制する役、兼ハイボで身代わり戦法を破壊できる便利屋として採用。
Sはメガシンカ後に最速ウツロイド抜き。
こいつも受けループを意識した技構成の両刀型。大文字でエアームドを焼いたり、ハイボ+流星群でメガヤドランを倒したり、捨て身2発でラッキーを倒したりする。
Aは抑えているが、これでも皮なしのミミッキュに捨て身で確1とれるぐらいの火力は出る。
ヒードランに対する有効打が無いのが使い辛いと感じたため、シーズン途中に流星を地震に変えてみたりもしたが、しっくり来ずに結局また流星に戻した。
竜技持ちなのでメガマンダミラーで少し強気に出ることができるが、相手も竜技を持ってる可能性はもちろんあるのでなるべく慎重に動きたい。
基本選出は、ニドキング+ポリゴン2+クチート。
対面性能の高い襷ニドキングで序盤を制し、後半はトリルクチートで暴れるのが理想。
カバリザ構築が相手の場合や、水の通りが良さそうな時はニドかクチの代わりにオニシズクモを入れる。
受けループが相手の場合は、コケコ+ボーマンダ+ニドorクモ。バンギやクレセが居るときはマンダの代わりにクチート。
苦手なのはやはりキノガッサ。トリパの宿命。
一応対策のためにコケコがPTに居るが、ガッサが見えただけでコケコの選出が半強制され、こちらの基本選出が歪まされる。
わざわざコケコを連れて行ったのにガッサが出てこなかったりすると目も当てられない。
あとオニゴーリ対策を切ってるので、見せ合いにオニゴーリが居るとテンションががくっと下がる。コケコの挑発やマンダのハイボ文字で何とかなるのに期待するしかない。
トリル役を呪いミミッキュにすれば多少は抗戦できるようになるかもしれないが、ポリ2を外すとなると霊の一貫が気になる。
瞬間最高レートは2069で、今季も2100の壁を超えることができず。
ただ前シーズンの最高レートを1だけ上回ることができ、ごく僅かですが前進となりました。
https://3ds.pokemon-gl.com/rentalteam/BT-4044-9A92
QRレンタルチーム貼っておきます。使用感試してみたい方は是非どうぞ。
シングルS2 壁展開リザパル (最高2068)
SMシーズン2のシングルレートで使用した構築。
壁サポートを受けた積みアタッカーが暴れるパーティです。
以下個別解説
リザードン @リザードナイトX いじっぱり 猛火(→硬い爪)
H108 A188 S212
シーズン2でバンクが解禁されたので、6世代で使っていたリザードンをそのまま流用してみた。
剣舞ニトチャで盾ガルドを確1の、前世代で有名だった調整。サブウェポンは当時流行っていたヒードランを意識した地震。
7世代ではヒードランを見る機会が減った(シーズン2当時の話)ので技の入れ替えも考えたが、フレドラはせっかくの壁下高耐久が反動で削れるのが勿体無く、雷パンチは水妖ピンポイント過ぎると思ったので、結局シーズン終了まで地震のままで使った。
ガブリアスやランドロスをよく誘うので、周りでのケアが必要。
H12 A252 S244
殻をやぶる・つららばり・ロックブラスト・氷のつぶて
ガブランド対策枠。
水Zパルシェンも使ってみたが、先制技が無いのが使いにくかったので従来のテンプレ型。つぶてがあればスカガブも殻やぶの起点にできる。
王者の印の連続怯みで、ガルドやレヒレをむりやり突破するという酷い勝ち方をすることもしばしば。
印パルの魅力に取り憑かれたら、他の道具はもう持たせられなくなる。
キュウコン @光の粘土 おくびょう 雪降らし
H252 S252 B4
積みエースをサポートする壁貼り役。
霰を降らせて襷を潰したり、確定数をずらしたりしてくれるのがとても優秀。
さらに耐久ポケモンの潰し役も兼任。ベール貼りつつ絶対零度撃ってれば低火力ポケはだいたい倒せる。リザパルを受けるために選出されたレヒレやメガヤドランをよく冷凍処理してくれた。
壁張って固くなったポケモンが上から一撃技を連打してくるというのは、対戦相手にとって相当鬱陶しい状況だと思う。
霊獣ボルトロス @カクトウZ おくびょう 蓄電
C252 S252 H4
10万ボルト・気合玉・ヘドロウェーブ・悪巧み
リザとパルが苦手とする高耐久の水ポケに睨みをきかせる枠。
電気技を受けに来るマンムーやナットレイをZ気合玉で処理できるのは強かった。他には受けループのラッキーやハピナスにも刺さり、ついでにS101なのでメガガルーラを上から吹っ飛ばせる。
蓄電を活かしたコケコ対策も任せているので、殴り負けないようにヘドロウェーブを入れているが、そのせいでランドロスに有効打が無いのが少しつらい。
H44 A252 S212
リーフブレード・スマートホーン・聖なる剣・辻斬り
103族抜き調整。具体的に言うとスカーフウツロイド抜き。
少しでも努力値をHに振りたかったのでSを必要最低限まで削った。
スカーフテテフの上からスマホをぶちかましたり、殻破った準速パルシェンを上からリフブレで切り捨てたりするのが主な仕事。
通りが悪い草技と鋼技がメインのうえに拘り持ちなので、ビーストブーストが発動してもそのまま全抜きとなるケースは少ない。
ただ半減でもわりとゴリ押せたりするのは流石のA種族値181と言ったところ。例を挙げると、A1段階上昇のスマートホーンで耐久無振りウルガモスが確定2。スカーフの技固定をチャンスと見たガモスが蝶舞を積んできた場合、上から2回殴って突破できたりする。炎の体が怖いけど。
マリルリ @ノーマルZ いじっぱり 力持ち
H244 A252 S12
滝登り・じゃれつく・アクアジェット・腹太鼓
重いウルガモス、バシャーモ、リザXへの対策枠として最後に入ってきた。
持ち物はオボンと迷ったが、Z腹太鼓を使ってみたかったのでZ石を使用。Z太鼓ならたとえ倒れる寸前までHPを削られていたとしても、体力全快からの巻き返しを図ることができる。ただしボルトと同時選出の際にZ技枠を食い合うのがネック。
テテフの流行で太鼓ジェットが決まりにくくなったので、環境的には少し向かい風か。
1900台まではミミッキュをPTに入れていたが、伸び悩んだのでマリルリに変えたところすぐに2000突破を果たせた。今季レート大台到達の立役者。
悪巧みボルト、剣舞リザX、零度キュウコンなど耐久相手に強いポケモンが揃っているので、受けループとの対戦は基本有利。
メガゲンガーの処理と、たまにスカーフ持ってるバンギが居たりするのには注意。
欠点はステロ含め岩技が刺さりまくってること。岩弱点4体はちょっとつらかった。
あとテテフのサイキネが一貫してるのもまずい。一応カミツルギが半減だが、特防が紙なので受けられない。
レート最高値の記録は2068。
その後2100台到達を試みるも、思うようにレートは伸びず、
最終は2011でシーズン2終了。無念。
https://3ds.pokemon-gl.com/rentalteam/BT-F284-4215
QRレンタルチーム貼っておきます。使用感試してみたい方は是非どうぞ。